ダイエットに要注意

細ければ細いほど美しい、という概念を持った女性が多いためか、世の中にはダイエットに関する情報や商品が溢れかえっています。
飲んで寝るだけで体内の脂肪が溶け出す飲料、普段身につけているだけで自然とからだが引き締まるというコルセットなどなど、簡単に痩せられそうなキャッチコピーでたくさんの商品が売られています。
手軽に痩せられるという情報にはすぐ飛びついてしまうのが、女性の悲しい性なのかもしれません。

近年では、これらダイエットに興味を持ち始める年齢が段々低年齢化してきているそうです。
大人でも、全然太っていないのに「自分は太っているからもっと痩せたい」と言っている人はいますが、なんと小学生でも同じように感じている子どもが増えてきているのです。
小学校高学年の女子児童の半数以上が「痩せたい」という願望を持っていて、実際にダイエットを経験したことがある、という調査結果も出ています。
また10代の女性では、BMI値が標準範囲内にも関わらず、自分は太っていると思っている人が7割を超えていました。
やはり女の子は思春期に入ると「痩せたい願望」が急激に強くなるようです。
実際、思春期に過激なダイエットをして体調を崩す子も少なくないと聞きます。
この時期のダイエットは、体調を崩すと同時に、身長を伸ばすことにも悪影響を与えます。
中学1年頃までは順調に背が伸びていたのに、過激なダイエットに取り組んだために身長の伸びがピタリと止まってしまったパターンなどもよく聞きます。
過激なダイエットのように、人の成長に反した行為は必ず悪影響を与えます。
からだがぐんと成長する時期には、どうせ努力をするなら痩せることより身長を伸ばすことに労力を費やした方が自然で健康的です。

伸び盛りの子どもは、ただでさえたくさんのエネルギーを必要としているのに、無理なダイエットで栄養が不足してしまうと背が伸びないばかりか生理機能にも異常を来たすことがあり得るので注意が必要です。
子どもの間にダイエット熱が広がっている現在だからこそ、毎日の食生活を見直して必要な栄養素を過不足なく子どもに摂らせてあげたいものです。



Posted by nobasu