夜尿について

小学校に入っても夜尿(おねしょ)をしてしまう子はまだまだいます。
でも一日でも早くおねしょをしないようにしてあげたい、と思うのが親心ですよね。
また「おねしょをしてしまった子どもの自尊心を傷つけたくない」「布団をぬらすと後が大変」などの理由から、夜中に子どもを起こしてトイレに連れて行く人もいることでしょう。

しかし、夜尿を改善するためにも、子どもの身長を伸ばすためにも、夜中に起こさないほうがよいそうです。
たとえ夜尿があっても、です。

身長に関して言うと、夜中に起こされている子では、背が伸び悩むという例が数多くあるそうです。
これは成長ホルモンの分泌が妨げられてしまうからです。
成長ホルモンは深い眠りに入った頃にたくさん分泌されます。
その頃に子どもを起こしてしまうと、せっかく高まってきている成長ホルモンの分泌を一時中断、低下させてしまいます。
おねしょをしてしまい尿意を感じて子どもが自分から起きるのは仕方ないですが、子どもの身長を自然に伸ばすためにも、わざわざ大人が子どもの睡眠を妨げることはしないほうがよいでしょう。

また眠っている途中に起こされると、抗利尿ホルモンの分泌も悪くなります。
抗利尿ホルモンには尿量を減らす作用があります。
人が寝ている間は尿意を感じにくくなるのはそのためです。
つまり、夜中に起こすと抗利尿ホルモンが少なくなり、余計におねしょをしやすくなるという悪循環になりかねないのです。

夜尿を改善するためには、夕方以降の水分摂取量を控えるなど、夜中に起こす以外の方法で対策をとりましょう。



Posted by nobasu