タンパク質の摂り方

身長を伸ばすために必要な栄養素は第一にタンパク質であることは前にお話しましたが、その摂り方にもポイントがあります。
と言うのも、肉や魚などのタンパク質の多い食材には脂肪分も多く含まれていることが多いからです。
肥満を防ぎながら身長を伸ばすには、「高タンパク、低カロリー」の食材が最適なのです。
これら高タンパク低カロリー食品は、身長を伸ばすためだけでなく、太りやすい子や、油っこいものを食べるとすぐ満腹になってしまう小食の子の食生活改善にも役立ちます。

食材を選ぶコツを紹介しましょう。
まず肉類ですが、肉の種類によって含まれる脂肪量やタンパク質量が違います。
牛肉や豚肉はモモ肉かヒレ肉がよいでしょう。
高級な霜降り牛肉は脂肪が多く、タンパク質は少ないです。
煮豚やゆで豚は脂が落とせる上、冷凍保存もできるので便利なメニューです。
鶏肉はささみが一番ヘルシーで、モモ肉や胸肉は皮を取り除くことで脂肪が半減します。

魚は肉に比べて低カロリーのものが多い食材ですが、これも種類によって異なります。
タラやマグロの赤身は非常に高タンパクで低カロリーです。
燃料高騰や海外でのマグロ人気で段々価格が上がってくるのが残念ですが・・・
青魚のブリやサバは高カロリーでタンパク質の少ない魚です。

豆類は「畑の肉」とも言われ、身長を伸ばすのにとてもよいタンパク源となります。
最近の食生活は動物性脂肪の取り過ぎになりがちなので、納豆や豆腐などの大豆製品からも積極的にタンパク質を摂るようにしてください。
  


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楽しんで食べる重要性

みなさんは毎日の食事を楽しんで摂っていますか?
食事は忙しい日々の中でも栄養補給だけでなく精神的なリフレッシュももたらしてくれますので、できれば楽しんで食べたいものです。

身長を伸ばすためには、バランスの良い食事で栄養素を満遍なく摂取することが大切だと言われています。
背を伸ばすためと言ってひたすら牛乳ばかりを飲んでいる人もいますが、それでは他の栄養素が不足して、身長を伸ばすどころかからだの組織が正常に働かなくなってしまいかねません。
たしかに牛乳を飲んでカルシウムを取ることは大切です。
成長期にカルシウムを摂って骨を丈夫にしておかないと、後々に骨折しやすいとか骨粗しょう症になりやすいといった問題も起きやすくなります。
でも牛乳だけに頼らず、いろいろな食品から取り入れた方が他の栄養素も摂取できますし、食べる楽しみも感じられて成長にはプラスになります。

骨をビルに例えると、骨組みとなる鉄筋がタンパク質で、それらを補強するコンクリートがカルシウムであると言えます。
いくらカルシウムで補強しても、タンパク質を摂らないと鉄筋が作られず、身長が伸びないことになるのです。
健康的に背を伸ばすには、タンパク質とカルシウムのどちらも十分に取り入れる必要があります。

また効率的に栄養を摂取するには、いかに楽しく食べるかが重要になります。
ストレスを感じながら食べたときと、楽しんで食べたときでは栄養の吸収量に差が出てくるそうです。
特にタンパク質やカルシウムはリラックスして食べたほうが効率よく吸収できます。
背を伸ばすには、義務感に駆られて栄養を摂取するよりも楽しんで食べることが大切なのです。
  


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亜鉛・マグネシウム

成長期にはタンパク質やカルシウムも大切ですが、身長を伸ばすために必要な栄養素はそれだけではありません。
亜鉛やマグネシウムは、少しの量ですがなくてはならないミネラルで、最近ではこれらの重要性が注目されています。

ある国で背が高い人と低い人での体内の亜鉛の量を調べたところ、背の高い人の方が体内の亜鉛量が多いことがわかったそうです。
亜鉛は体内の酵素の働きをたすけ、身長を伸ばすのに重要な成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。
また亜鉛が不足すると、食べ物の味に鈍くなるとも言われており、これが食欲不振につながることもあります。
食欲不振は人の成長にとって大きなダメージですね。
亜鉛はカキや牛豚のモモ肉、納豆、鶏レバーなどに豊富に含まれています。

もうひとつ、マグネシウムはカルシウムの吸収と代謝を調節する役割を持っています。
カルシウムばかりを大量に摂っていると、余分なカルシウムが体外に排出されます。
その際に一緒にマグネシウムも排出されるのですが、不足してしまったマグネシウムが骨から血液中に溶け出す際にカルシウムも道連れにして骨から溶け出します。
つまり、カルシウムだけを摂っていると、かえって骨のカルシウムが減ってしまうというおかしな現象が起きるのです。
カルシウムとマグネシウムはどちらもバランス良く取ることが大切です。
マグネシウムが豊富に含まれる大豆製品、枝豆、乾燥ひじき、かつお、ほうれん草などを摂取することで、カルシウムの排出を防ぐことができます。
  


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睡眠の工夫

子どもの成長には睡眠が大きく影響してきます。
それは、熟睡している間に成長ホルモンの分泌がもっとも多くなるからです。
身長を伸ばすのも、この成長ホルモンが分泌されるおかげです。
また血液は睡眠中に一番循環しますので、夜中に新陳代謝が活発になり骨がどんどん形成されていきます。
身長を伸ばすということは、骨を伸ばすということですので、しっかり睡眠をとって骨の形成を促すことが大切です。

ただ長い時間眠っていても、眠りが浅くては意味がありません。
朝すっきりと目覚められるような、深く、質の良い眠りが必要です。
質の良い眠りにつくためにはいろいろな工夫があります。
いくつか紹介しますので、夜中によく目が覚めてしまう人、子どもの寝つきが悪くて悩んでいる人など、一度試してみてください。

●寝る前にはテレビゲームをしない
 精神的に興奮させるため、神経がぴりぴりしてなかなか寝付けなくなります。また例え昼間にゲームをしたとしても、ストレスを感じるゲームなどは成長には好ましくないでしょう。
●間接照明を使ってみる
 寝る1時間くらい前になったら、部屋の明かりを落として電気スタンドだけにします。やわらかい光の中で過ごすことによって、心地よい眠りへと気持ちが移っていきます。就寝前1時間にゆったりとした音楽や香りを楽しむのもよいでしょう。
●ホットミルクを飲む
 寝る前に、はちみつ入りの牛乳を飲んでみてください。睡眠を誘導してくれる上、セロトニンという幸せ物質を脳内に増やしてくれます。ただし、寝る直前に飲んだり食べたりすることはあまり望ましくないので、寝る30分くらい前に飲むのがよいでしょう。
●朝日を浴びる
 これは直接安眠に関わることではありませんが、睡眠のリズムを整えるために朝日をからだに浴びることは有効です。雨戸などは開けておいて、朝、自然に太陽の光が当たるようにしておきましょう。太陽の光を浴びると人間の体内時計が正しくセットされます。
  


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牛乳で背は伸びるのか?

子どもの頃に、毎日たくさんの牛乳を飲んだ経験はありませんか。
学校の給食で一人200ml飲み、家でもお茶代わりのようにごくごく飲み、一日で1リットル以上飲んでいた人も少なくないでしょう。
「牛乳の風味が好きだから」という人ならまだよいのですが、「お母さんに飲むよう言われて」「自分の身長を伸ばすために」という理由で無理に飲んでいたという話も聞きます。
果たして本当に牛乳を飲むことで、身長を伸ばすことができるのでしょうか?

現在でも一生懸命に子どもに牛乳を飲ませている親は多いようですが、実は「牛乳さえ飲んでいれば背は伸びる」というのは間違った思い込みなのです。
もちろん、カルシウムは骨にとっても大切な栄養素であり、牛乳は優れたカルシウム源と言えます。
しかし背を伸ばすのに重要なのは、じつはカルシウムよりタンパク質なのです。
タンパク質が骨や筋肉を作る素になることは、主婦の人ならご存知かと思います。
タンパク質は骨を作って背を伸ばす役割のほかにも、骨の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促す働きも持ち合わせています。

一方のカルシウムは骨を強くする栄養素と言えます。
骨を作るタンパク質と、骨を丈夫にするカルシウムを十分に取り入れてこそ、健康的に背を伸ばすことができるのです。

高身長に憧れて毎日1リットル以上の過剰な牛乳を飲んでいると、満腹感で食欲がなくなり、肥満の原因になる可能性もあります。
その結果、身長が伸び悩んでしまう、ということもあり得ますので、牛乳だけに頼って栄養摂取をすることは避けましょう。
  


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運動の重要性

健康なからだを維持するため、あるいはメタボ対策のために毎日のウォーキングを日課にしている人は少なくないでしょう。
適度な運動を毎日続けて行なうことは、食事に気を使うことと同じように、健康的な生活を送る上で重要なポイントとなってきます。
このように、大人になってから改めてからだを動かすことの必要性を感じる場合が多いのですが、子どもの成長にも適度な運動は欠かせない要素となっているのです。

子どもの身長について悩んでいるお母さん、毎日毎日ぶら下がり健康器にぶら下がることを習慣づけるよりも、からだを思いっきり動かす習慣をつけた方がよっぽど背を伸ばすことに有効です。
運動することによって成長ホルモンの分泌を促し、適度な疲労感から熟睡を誘い、睡眠中の成長ホルモンの分泌も促します。
からだを動かすことで骨にも刺激を与え、骨を丈夫にします。
健康的に身長を伸ばすには、骨を丈夫に成長させることが大切です。

運動不足になると食欲も出にくく、寝つきが悪くなることがあります。
その結果、朝すっきりと起きられず、朝ご飯をとらなくなり、からだや頭の働きを鈍くしてまた運動不足の一日を過ごすという悪循環を招くことにもなります。
運動をすると食欲が増し、ぐっすり眠ることができ、朝もきちんと目覚めることができます。
朝食をしっかり摂り、一日をよいかたちでスタートさせられます。

運動と言っても、わざわざ特別なスポーツを行なう必要はありません。
外でのびのびとからだを動かす遊び、キャッチボールや鬼ごっこのような遊びで十分です。
生活リズムが乱れがちな休日こそ、外で遊ぶ習慣をつけてみるとよいと思います。
  


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寝る子は育つ

睡眠が健康にも美容にも重要な要素であることはみなさんご存知ですよね。
肌は22時~2時という真夜中に作り変えられると聞きますし、夜更かしした翌日の肌はぼろぼろで化粧ののりも良くありません。
また睡眠不足に対しての体力がもたなくなってきていることも、年齢とともにひしひしと感じてきていることでしょう。

このように、健康的な生活を送るために十分な睡眠は不可欠な要素なのです。
同じく、睡眠はからだの成長にも重要な役割を果たしています。
寝る子は育つ、とはよく言ったもので、身長を伸ばすためにも寝ることが大きく関わってきます。

身長を伸ばすために大切な成長ホルモンは、昼間起きているときより夜寝ているときのほうが多く分泌されます。
特に睡眠初期の眠りの深い時期に多く分泌され、血液中の成長ホルモンの濃度はピークに達します。
もし睡眠時間が短かったり、途中で睡眠が妨げられたりすると、成長ホルモンの分泌が悪くなり、身長の伸びも悪くなる可能性があります。

また、立っているときに比べ、横になっているときのほうが成長ホルモンの分泌も高くなるそうです。
横になることは、縦方向の重力から開放されて骨を休めることにもなります。
昼間、上半身の重さが下半身の骨にずっしりかかっていますので、夜間はそれらの負担から開放させてあげましょう。
子どもの成長を考える立場の親であれば、早く就寝できる雰囲気に持っていくことも大切です。
身長は寝ている間に伸びている、ともいえるほど睡眠は重要なのです。
  


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思春期の身長増加

自分の身長の伸びが少なく悩んでいる人の中には、中学生から高校生くらいの男性が多くいるようです。
ちょうど周囲の友達はぐんぐん背が伸びて、少し前まで自分より小さかった人が追い越して行き、体型の変化が激しい時期だけに悩みも多いようです。
思春期に背が大きく伸びることはよく知られていることですね。
多くの人が中学生、高校生の頃にあっという間に背が伸びて、服がすぐ合わなくなった経験があることでしょう。

身長の悩みも多い思春期ですが、実はこの時期の伸びにはあまり個人差がないそうです。
思春期の期間には誰でも同じように背が伸びるのです。
そして多くはその後、背の伸びが止まってしまいます。
思春期は背が伸びる最後のラストスパートと言えるのです。

思春期の身長の伸びに個人差がない、ということは、成人したときの身長の差となるのは思春期を迎える前までに伸びた身長の差であるということになります。

思春期は子どもから大人へと変化していく時期で、大人になるということは骨が固まり成長が止まることも意味しています。
はやくに思春期を迎えてしまうと「子どもである時期が短く、背を伸ばすための時期が短くなってしまう」ということになります。
背を伸ばすには、思春期を遅らせて、伸びる時期を少しでも長くすることが重要です。
遺伝の影響もあり、思春期を人為的に遅らせることは難しいのですが、生活習慣により多少のコントロールはできるようです。
例えばカロリーの摂りすぎにならないような食生活を送る、夫婦喧嘩をしない、などです。
夫婦喧嘩が関係あるの?と思うかもしれませんが、家庭内で夫婦喧嘩が絶えないと、子どもが無意識に早く大人になろうとして思春期が早く訪れる傾向があるのだそうです。
納得、ですよね。
  


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背を伸ばすにはタンパク質

背を伸ばすために必要な栄養は?と聞かれたら、「カルシウム!」と答える人が多いかもしれませんね。
よく「背を伸ばすために牛乳を飲もう」と言われてせっせと毎日飲んでいる話を聞きますが、牛乳と聞くとやはり浮かんでくるのはカルシウムですからね。

しかし背を伸ばすためにもっとも重要な栄養素はタンパク質なのです。
身長を伸ばすということは、骨を伸ばすことを意味します。
タンパク質は骨や筋肉の原料となって骨を大きくし、身長の伸びに重要な成長ホルモンの分泌を促す働きも持っています。
それに対してカルシウムは骨を丈夫にする役割を持っています。
タンパク質もカルシウムもどちらも成長には欠かせないのですが、身長を伸ばす栄養素は?と考えたときに第一にはタンパク質であると言えるのです。

成長期の子どもは、大人よりもたくさんのタンパク質を必要とします。
1日に必要なタンパク質量を見てみると、成人が60~80グラムなのに対して小学生では55~75グラム、思春期では75~90グラムが必要です。
子どもはからだが小さいわりに、その成長のためにたくさんのタンパク質を必要としているのです。
もともとタンパク質の不足している子が十分なタンパク質を摂るように心がけると、背の伸びはよくなるでしょう。
しかし何事も適量が大切。
大量に摂りすぎると肥満や体外へのカルシウム排出量が増える原因にもなってしまいます。
必要以上にとることなく、適量を意識しましょう。
またひとつの食品に偏らず、栄養はさまざまな食品から摂取することが大切です。
  


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カルシウムの摂り方1

身長を伸ばすにはカルシウム!(本当はタンパク質です)と思っている人が多いこともあり、カルシウムは有名な(?)栄養素のひとつとなっています。
しかしそんなに名の知れたカルシウムですが、日本人のカルシウム摂取量はここ数年、伸び悩んでいるそうです。

カルシウムは丈夫な骨をつくるために欠かせない栄養素です。
1日の所要量は年齢によって異なりますが、もっとも身長が伸びる小学生から高校生までの子どもには、大人の所要量よりもずっと必要となっています。
育ち盛りの男の子は、成人の1日600mgに比べて1.5倍の900mgを必要とします。
これでも外国に比べると日本のカルシウム所要量の基準は少ない方なのだそうです。

日本人のカルシウム不足が認識されるようになり、さまざまなメーカーからカルシウムのサプリメントが発売され、子どものおやつにも「カルシウム配合」とされた商品が広く出てきています。
ご飯を炊くときに一緒にお釜に入れるだけでカルシウム補給ができる、という便利なものもあります。
てっとり早くカルシウムが摂取できるなら、と、ついそのような栄養補助食品的なものにも頼りたくなってしまいますね。
子どもに同じおせんべいを買って与えるのならカルシウム入りを選ぶのもよいと思いますが、サプリメントからカルシウムを摂るよりはできるだけ食品から摂取したいものです。
自然の食物からは、カルシウムだけでなく、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルも同時に摂取することができます。
やはり、健康的に身長を伸ばすためには毎日の食生活の改善が基本となりそうです。
  


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