亜鉛・マグネシウム

成長期にはタンパク質やカルシウムも大切ですが、身長を伸ばすために必要な栄養素はそれだけではありません。
亜鉛やマグネシウムは、少しの量ですがなくてはならないミネラルで、最近ではこれらの重要性が注目されています。

ある国で背が高い人と低い人での体内の亜鉛の量を調べたところ、背の高い人の方が体内の亜鉛量が多いことがわかったそうです。
亜鉛は体内の酵素の働きをたすけ、身長を伸ばすのに重要な成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。
また亜鉛が不足すると、食べ物の味に鈍くなるとも言われており、これが食欲不振につながることもあります。
食欲不振は人の成長にとって大きなダメージですね。
亜鉛はカキや牛豚のモモ肉、納豆、鶏レバーなどに豊富に含まれています。

もうひとつ、マグネシウムはカルシウムの吸収と代謝を調節する役割を持っています。
カルシウムばかりを大量に摂っていると、余分なカルシウムが体外に排出されます。
その際に一緒にマグネシウムも排出されるのですが、不足してしまったマグネシウムが骨から血液中に溶け出す際にカルシウムも道連れにして骨から溶け出します。
つまり、カルシウムだけを摂っていると、かえって骨のカルシウムが減ってしまうというおかしな現象が起きるのです。
カルシウムとマグネシウムはどちらもバランス良く取ることが大切です。
マグネシウムが豊富に含まれる大豆製品、枝豆、乾燥ひじき、かつお、ほうれん草などを摂取することで、カルシウムの排出を防ぐことができます。



Posted by nobasu