睡眠環境

子どもの身長のことで、悩むとまではいかなくても「せめて両親よりは大きく育ってほしい」と願うのが親心でしょう。
牛乳を飲めば背を伸ばすことができるという俗説を信じて、毎日牛乳パック1本分を子どもに飲ませている母親も多いと聞きます。
しかし本当はカルシウムに偏った栄養摂取を見直して、バランスのよい食事に心がけ、加えて適度な運動と十分な睡眠をとらせることが身長を伸ばすためには有効であることを理解して欲しいと思います。

寝る子は育つと言われるように(この俗説は正しいです)子どもの身長を伸ばすには睡眠が大切なポイントとなります。
質の良い睡眠を十分にとることで、成長ホルモンがどんどん分泌されて、子どもはすくすくと育ちます。
ところが最近では子どもの睡眠不足が問題となってきています。
多くは親の生活に影響を受けた結果なのですが、日本の子どもは世界一睡眠不足であると言われています。
日本の小学校高学年の睡眠時間の調査では、およそ30パーセントが8時間未満で、10時間以上寝ている子はわずか4%だったそうです。
これに比べて世界の子どもは半数以上が9時間以上の睡眠時間をとっていて、ヨーロッパの方では半数以上の子どもが10時間以上寝ているそうです。

テレビやゲームをやめられず、勉強時間も遅くなり、寝る時間が短くなってしまうのは、夜型の遊びを認めてしまっている日本の生活文化が原因かもしれません。
各家庭で子どもの睡眠を確保するために、生活習慣の見直しをしていく必要がありそうです。
寝つきが悪い子は昼間の運動量を見直してみましょう。
また子どもが寝る前に怒られると興奮して寝付けず、光の刺激も睡眠の妨げになります。
どうぞ、お母さん、子どもが寝る前にはやさしく「おやすみ」と接してあげてくださいね。



Posted by nobasu